運転ミスに加えて、車に線傷が無意識のうちに作られることがよくあります。
深い線傷は、最悪の場合、修理せずに放置すると車が錆はじめ最悪ボディに穴が開くが可能性があるため、対処することをお勧めします。
そこで、線傷の対処方法、修理費、自分でできる補修方法などを紹介し、傷防止策を紹介します。
車にできた深い線傷をそのままにしたらどうなる?
車に多少の線傷ができても、あまり急いで修理しようとしない人が多いです。
たしかに、程度が浅ければ、しばらく放っておいても大きな影響は出ないでしょう。
しかし、深い線傷をそのままにしておくと、塗料の下の金属が錆びてくるので注意しなければなりません。
塗料と錆び止めのコーティングが削れた結果、風雨のダメージをダイレクトに受けるようになっています。
単なる線傷の間は目立たなくても、錆が生じると一気に汚らしく見えるので要注意です。
そこから周囲の塗料が剥がれてくるケースもありますし、金属の腐食が進んでいくようなケースも見受けられます。
その結果、線傷の補修だけでは済まなくなり、パーツの交換や塗料の大々的な塗り直しに発展するリスクもあるのです。
線傷は初期の内に対処が大切!その理由というのは
線傷は、車につくキズの中では浅い方ですが目立つことが多いため、見つけ次第できるだけ早めに対処することが大切です。
線傷を修理しないまま放置すると、その部分の車体を保護する性能が落ち、腐食が進行していくからです。
劣化がすすむと表面に錆となってあらわれてしまい、見た目もかなり損なわれます。線傷を早期に直すのは、見た目の面でも車体の性能面でも重要です。
線傷の修理は、表面に短い傷がついた程度であれば、市販のグッズを購入して磨くだけで綺麗になる可能性があります。
しかし、車体の広い範囲に線傷がみられるようであれば、専門の業者に持ち込んで塗装を依頼しなければなりません。
車の線傷ができたところごとの修理代の目安
車に傷が付いた時の修理代金は、場所により異なりますがおおよその目安があります。
傷の深さや幅などと共に、使用する塗料や工法によって異なることが知られています。
一般的な純正カラーならば費用はそれほど高くなく、5センチ程度の浅い傷ならば1万円前後が目安だと言われているのです。
バンパーなどの場合には塗装されている物や、ウレタンバンパーなどの素材や仕上げによっても異なります。
ウレタンバンパーの場合には目の細かい耐水ペーパーで磨き、マット仕上げのクリア塗装などにより簡易的に修理出来るのです。
ドアは開閉部の為に傷が付きやすい場所になりますが、タッチアップ塗装での補修ならばやはり5センチ程度で1万円前後が相場になります。
ボンネットやフェンダーは小石などの飛散による凹みや傷が多く、ボディの線傷に比べると状態は様々です。
塗装が割れたり凹みが大きいと、板金塗装しなければいけないために数万円の費用がかかることもあります。
深い線傷は業者に修理を依頼すべき
線傷ですが放置すると、どんどん深くなってしまい見た目が悪くなります。
傷が薄いうちは自己修復が可能で、カー用品店で販売されている専用のやすりと塗装を購入して埋めるだけできれいにできます。
カー用品店で販売されている塗装を塗っても、傷が隠れないもしくはすぐにはがれてしまう場合には修理業者に委託することが望ましいです。
修理業者に委託する場合には、ディーラーもしくは板金塗装業者そして設備のあるガソリンスタンドに依頼する形になります。
上記の小さい線傷の場合と違い、深い傷になってくると、修理費用が高くなるようです。
費用の内訳としては、3万円から5万円が相場です。
5万円が相場なので高く感じますが、修理する際にそのほかの重大な傷がないかメンテナンスを行うだけでなくプロが担当するので素人が実行するよりもきれいに仕上げてくれるのがメリットです。
車の線傷の修理は車両保険は使える?注意すべきことは
車に線傷等の軽い傷がついた場合、保険で車両を修理することはできます。
保険を使って線傷の修理を行うと、翌年の保険料が等級ダウンのため保険料が上がってしまうというデメリットがあります。
そのようなときは板金やディーラー等何件か当たって、費用の見積もりを出してもらうと良いでしょう。
小さな傷の費用をケチったばかりに翌年の料金が上がってしまうのは、困るので使った場合の割り増し費用を計算してもらうことをお勧めします。
それから自分でお金を出して修理するのと保険を使ってするのでは、どちらが得か比べてみましょう。
その道のプロに頼めばきれいに直せることはもちろんですが、線傷等の軽いものであれば、自分でコンパウンドを使って傷を目立たなくすることもできます。
浅い線傷なら自分でお手入れ出来る!線傷をわからないようにするセルフで修復する方法
大切に乗っている車に傷がつくのは、誰しも我慢ができません。
そんな時には直したいと考えるのが自然の発想ですが、専門家に依頼をする前に自分でできることもあります。
線傷をわからないように、セルフできれいにするにはいくつか方法が存在します。
自分で補修ができれば費用も安く抑えることができますし、納得するまで何度か繰り返すことも可能です。
まず最も簡単な方法として、タッチアップペンがあります。
カーショップなどでも簡単に手に入れることができ、特に工具なども必要ありません。
筆先になっているので、誰でも簡単に修理をすることができます。
いきなり多くの量を塗ろうとするとムラなってしまいがちなので、少しずつ重ね塗りするのがポイントです。
タッチアップペンの前にコンパウンドで少し磨くと、さらにきれいに仕上げることができます。
ただあまりやりすぎると塗装がたくさん剥がれてしまうため、少しずつ行うと良いです。
素人には少し扱いが難しいですが、エアータッチスプレーだとさらにきれいな仕上がりが見込めます。これも少しずつ塗料を重ねていく慎重さが必要です。
自動車に線傷が生じる原因と防止するには
車に線傷が出来る原因にはいくつかの理由が考えられます。その内の1つは砂埃を浴びたり、小石が接触したりすることです。
また洗車中や乗降の際に、知らず知らずに線傷を付けてしまうこともあります。
他には人の悪戯や、動物が上部に乗ったために付くことも考えられます。
車に線傷が付いてしまっても修理をして直す必要がありますが、出来ることなら傷が付かないように防ぐのがお勧めです。
愛車を線傷から守るための方法には、まずボディにコーティング施工をするという方法が挙げられます。
塗装面に予めコーティングをしておけば、汚れや傷が付きにくくなります。
汚れを防ぐことで、洗車の回数も減らすことができ傷が付くリスクも低くなるでしょう。